環南/マフィア > 主治医兼姉から 
-- Update :2005-07-21 --
現在 / [ガルス] 星華
「医者としての立場から見解を述べさせてもらえば―――

 最善の方法を取るのならベッドに縛り付けて安静にしておくのが一番なの。
 余計な刺激を与えたりしなければ残された時間を引き延ばすことは可能だわ。
 だけどそんなのあの子は納得しないし、そうやって延命したところで得られるものは何も無い。
 ただ生きているだけの人生なんてあの子は望んでいないもの。

 生まれた時から爆弾みたいな身体を抱えてきたあの子には、受け入れるだけの覚悟も強さもある。
 だからありのままの現実を全て、話したわ。その上で今の生き方を自分で選んだ。
 もっと楽な道だってある筈なのに……不器用なんだか器用なんだか良く分からないわね。

 だけど忘れないで頂戴。どんなに強がってみせてもあの子はまだ14の子供なの。
 全ての業を受け止められるほどに成熟している訳じゃないし、いずれ押し潰されてしまう可能性だって否定できない。
 それだけは、覚えていて。

 元々正常に機能しない身体を薬の力でどうにか動かしてるようなものだから。
 延命だけを望むのなら本来必要は無い。だけどあの子がこの生き方を選ぶなら、どうしても不可欠なものになるの。
 この薬はきちんと使えばそれなりに効果は現れる。だけど使い方を誤れば毒にもなりかねない。そういった類の代物よ。
 生かすも殺すも、コレに懸かっていると言っても過言ではないわね。

 貴方に預けるのが一番いいと判断したの。
 ……それとも、見当違いだったかしら?」
お姉ちゃんガルスに出張時、to相棒。
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