環南/マフィア > 自嘲 
-- Update :2004-05-13 --
現在 / [ガルス] 月璃
いい具合に気分が良くなってきた。
なんだか妙に可笑しさが込み上げてくる。
一人くすくすと笑っていると怪訝そうにこちらを見てくる、その様子が何故か可笑しくて
また笑いが込み上げてくる。

向こうが何を考えているかなんてさっぱり判らない。
だけど此方の考えていることもきっと相手は知らない。
おそらく永遠に、判り合えることなんて出来ない。
いっそ全部ぶちまけてみたら面白いんじゃないかと
ふとそんな考えが頭をよぎる。
そうなったら全てがお終い。だけど。

楽しくもないのに無性に笑いたくて仕方が無い。
このあたりでやめておけと、注意を促す声にも聞こえない振りをする。
いつもと違った自分になる訳じゃない。
ただ少しだけ、普段は隠している奥の部分が表に出てしまっているだけ。

首に腕を回す。相手が僅かに身を引こうとするのを感じるが、
構わずぐいと力を込める。
自分でも目が据わっているのが分かった。
こんなことしても何もならないのに。否、だからこそ。
後に残るのが苦い痛みだけだと判っていても―――

重なる冷たい温もりに眩暈を覚えた。
…よっぱらい?
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