環南/マフィア > 天の星月 2
-- Update :2004-09-17 --
現在 / 月璃、星華
最初の二日は終始検査と薬漬けで過ぎていった。
血液を抜かれ、身体中を触られる。
それは自分にとって苦痛極まりない時間だったが、逃げ出すことは出来なかった。
三日目はほぼずっと眠り続けていた。何か薬を投与されていたのかもしれない。
四日目、星華が再び部屋に来た。

色々なことを聞かされ、たくさんの話をした。
可笑しな話だが、身内の人間とちゃんと話をしたのはこれが生まれて初めての事だった。
彼女の言葉は父の言葉であり天の者の言葉であり、医者の言葉でもあり。
そして姉の言葉で一人の人間の言葉だった。

結論を出すのに暫く時間が欲しいと、そう彼女に告げた。
いや、最初からもう答えは出ていたのだが、気持ちを整理するのに時間が必要だったのだ。
告げられた事実は予想だにしていなかった内容で、結構な衝撃を与えられた。

後もう暫くは此処で過ごすように言われている。部屋から出ないよう命ぜられている。
眠る事の他に何も赦されていない時間は酷く長く感じられた。
混乱した頭を整理しなければならなかったため、一人で考える時が与えられたのは内心有難くもあった。

たくさんのことをずっと考えている。
今までの事や現在の事、そしてこれからの事。
考える事に行き詰まったら眠りに就く。
日に数度星華がやって来て身体を診察し、そして少し話をする。
そんな日々が続く。
続きます。
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