フィル・ディア/羽人魚 > it's a small world 3
-- Update :2006-07-04 --
現在 / キリエ、月璃
『人間の住処に近寄っちゃあいけないよ
 あれは浅はかで傲慢な生き物だ
 連中にとってわたしたちは珍しいから
 捕まって見世物にされちまう
 そうなると戻ってこれる者なんて居やしない
 昔から多くの同胞達が奴等に連れてかれちまってる
 いいかいキリエ
 決して人間たちには近づくんじゃないよ』

ずっと、ずうっと前におばあちゃまに言われたことを思い出した。
その時はとても恐ろしかったけれど
今まで居た場所の人たちはみんなちっとも怖くなかったから
そんなこと、すっかり忘れてしまっていた。

鎖で繋がれて、きれいだけど窮屈な服を着せられて
眩しすぎるほど光を当てられて、頭ががんがんする。
色んな人がじろじろと見ている。
時々手を伸ばしてくる人もいて
びっくりして逃げると、何が楽しいのか皆笑っている。

何を考えているのか分からなくて、とても怖い。
人はたくさんいるのに、あたしは独りぼっちで
どうすればいいのかわからない。
あたしは一体どうなっちゃうんだろう?
続きます。
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