?年前(10歳くらい) / キア(ラキアス)、ライカ
許さない
誰も彼も皆、決して許しはしない
自分を、自分たちを蔑ろに扱った連中も
笑いながら自分の欲求のためだけに、力無い幼子の命を奪っていった人間共も
何より、無力ゆえに運命の一つも変えることの出来ない自分自身を
力が欲しい
自分で道を切り開くことが出来る強さが
誰一人として訪れることの無いひっそりと静まりかえった丘の上。
たった今出来上がったばかりの、小さなこんもりとした土の盛り上がりの前に座り、
爪の中にまで入り込んだ土の感触を忘れないように、泥にまみれた小さな手をぎゅっと握りしめる。
その手を濡らすのは、雨か涙か。
双児の片割れの墓の前で。
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