ガヴァネラ

生態

広義には吸血鬼と呼ばれる、人の生き血を主食とする種族。 ベルドラ共和国が起源地で、他ノルフィスなど北国を中心に各地に棲息している。 人間の数倍から十数倍の身体能力を持ち、他者の精神に作用する魅了などの能力を得意とする。 寿命は人間よりも長く、幼少期はおよそ人の三倍から五倍の時間をかけて成長する。成人の儀を終えた後は、限定条件下のもとその成長は止まる。 獲物となった人間は吸血されても同族になることはないが、前後の記憶を失い場合によっては廃人になったり死に至ることもある。

月の影
ガヴァネラの生態は月に大きく影を受ける。 常人よりも遥かに高い身体能力を持つが、それは月の出ている夜間のみ。日中は人間と大差が無い。 朝日が昇る時間帯は完全に無力化する。多くの場合は眠りに落ちているが、起きていても立って歩くこともままならないほど。 月の満ち欠けにも様々なことが作影している。 満月時が最も良好な状態で、身体能力が最も優れているのもこの時期。逆に新月時には低下する。 ただし魅了などの精神作用能力は、月の満ち欠けにはあまり影されない。 吸血行為によって、月の満ち欠けによる変動は緩和される。定期的に生き血を摂取していれば月による影はあまり見られない。 常に血を摂取しなくてはならないことはないが、しばらく吸血していないと月に一度、新月の時に激しい飢餓状態に陥る。

月による変動を最低限に抑えるだけの捕食は、7日から10日に一人。つまり一月に3、4人。 空腹感も酷くはないため、対象の吸血量も後遺症が残らない程度に抑えることができる。対象に与える影は前後の記憶の喪失、数時間の間起き上がることができない程度の貧血状態。 20日以上捕食を絶った状態で次の新月を迎えた時、ガヴァネラは激しい飢餓に陥り理性を失う。見境なく人間を襲い対象の血を貪るため、獲物は失血死、運が良く生き長らえても廃人になる可能性が高い。

断食状態で20日過ぎると徐々に目が金を帯びてくる。次の新月時には飢えが頂点に達し、完全な金色になり理性を失う。 頂点でなくとも金を帯びてる段階で理性の抑えは通常より効きづらくなくなってきている。 そんな状態でも捕食できれば元に戻るが、摂取できないとなると数日間本能剥き出しのバーサーカー状態となり、やがて死に至る。

また、鎖との距離が離れすぎていたら、月の満ち欠けによる力の変動が大きくなる。目安としては中規模の街一つ分くらいの距離。

moon.gif

特定の人間を、彼らの保存食ともいえる≪赤の鎖≫とすることで、ガヴァネラは不特定の獲物を狩る必要が無くなる。 鎖の血はそれ以外の人間の血よりも格段に美味であり、摂取量も僅かで満足感を得られる。 鎖となった人間は、吸血時ある種の恍惚を覚える。摂取される量も少ないため貧血になる程度ですみ、記憶を失うことも無い。 ただし元々持っていた力は吸い取られ、日常生活に支障が無い程度の能力以外無力化してしまう。 不老となり、主から手を下されるか主の死亡以外で命を落とすことは無い。 また鎖の血を摂取し続けている間はガヴァネラの肉体は老いることは無い。よって他者の血を一時的に取り入れたりすることで、外見の年齢をある程度自由に調整することができる。 ガヴァネラが得る赤の鎖は一人で十分事足りるが、中には複数の鎖を持つ者もある。 ガヴァネラもその鎖も、死しても肉体は残る。 ただし鎖が主の手によって命を奪われた場合、その存在は肉体が残ることなく灰になる。

赤月の儀
ガヴァネラが人間を鎖とすることを≪赤月の儀≫と呼ぶ。 鎖の抵抗を防ぐため、儀と同時にその精神は主の支配下に置かれる場合が多い。 ガヴァネラは赤の鎖を得ることで一人前の成人とみなされ、これがこの一族では成人の儀とされている。 赤月の儀は、新月の夜から三夜続けて目的の人間の生き血を摂ることで成立する。 ただしこの時の摂取量は、相手が意識を失わない程度に留めておかなければならない。
鎖の制約

ガヴァネラが鎖を得た状態で鎖の血を飲まず、他者の血のみを摂取していたら加速度的に老いのスピードが速まる。 鎖の血をずっと飲み続けていれば、永遠に若さをとどめていることも可能。 そして鎖の方は、主から血を摂取されないと一ヶ月を過ぎた頃から状態は悪化し、数ヶ月で灰となって滅びる。 ちなみに鎖を最初から所持していない状態(つまりこの種族での未成人)や、鎖との契約を解除した状態だと、前述のようにゆっくりと一定速度(人の三倍から五倍の時間)で老いてゆく。 契約の解除とは、主の手による鎖の死を意味する。

鎖は通常死ぬことは無いが、通常の食事を摂取することによりその活動・新陳代謝に影を及ぼす。 つまり食事を摂ることによって、通常の人間とほぼ同様の生活状態となり、食事を一切摂らないでいるとやがて鎖は人形状態となる。 また彼らの食事はその血液の味にも影を与える。

社会

5人の月主を頂点とするピラミッド型。次いで1割程度の佳月と呼ばれるガヴァネラ式セレブたちが存在する。その他は一般ガヴァネラ

月主
ガヴァネラ社会の統治者。5本の柱。古より5つの由緒正しい血統があり、月主となる資格を持つ者はその血統の濃い者で格上の佳月に限る。ベルドラに3名、ノルフィスに1名、他どこかの国(未定)に1名。 血統により、5人の月主は代々同じファミリーネームを持つ。婚姻などにより変更した場合でも、月主に就く際ファミリーネームは戻すならわしとなっている。 おおまかに領地があり、それぞれの領内のガヴァネラの責任者的存在。ガヴァネラ達の秩序を保ち監視する役割を持つ。 ガヴァネラ社会全体の取り決めなどはこの5名の月主によって行われる。 月主の条件は血統の他に「純血種」であり有力な「佳月」であること。代替わりは世襲だったり任命だったり状況によって様々。 月主は「○月の君」といった通称で呼ばれる。
確定している月主
 リドルエスタ(ベルドラ拠点)
  前月主:エディアルド(故) 「麗月の君」 クローディアの父親
  現月主:ミストロイノ 「霧月の君」
 ゴディオダール(ベルドラ拠点)
  ルドヴィク 「魅月の君」 クローディアの母方の祖父
   娘のカルティエに地位を譲るつもりだったがあっさり拒否された。
   現在後継者を探している最中。クローディアもごく一部で狙われている。
佳月
ガヴァネラの中でも力の強さが上位に位置する者は、佳月(かげつ)と呼ばれ一目置かれている。全体の一割程度の人数。 ガヴァネラ内のセレブといったところ。
職人
一般クラスのガヴァネラの中には「職人」と呼ばれる者が居る。 人間社会に入り込み、さまざまなスキルを身につけることでガヴァネラ社会に還元している者たち。 大部分のガヴァネラは人間を格下に見ているが、職人にはそうでない者が多い。 ガヴァネラとしては一種変わっているが、それなりのスキルを身につけた者は一目置かれ、ある程度の地位も約束されている。

生活

多くのガヴァネラは鎖を所持しているため、食には困らない。 鎖を持たない子供には親が適当に見繕って餌を調達している。手に入らなければ親の鎖の血を頂く事も。 子供は成人ほどたくさんの血を必要とはしない。 人間の生き血以外に、人間と同じような食物を嗜好品として摂取することも多々ある。ただし好みが激しく、苦手なものは全く受け付けない。

月主が治める領地というものは、厳密に言えば人間のそれとは異なり、土地や場所での区切りは無い。 佳月クラスになると個々に屋敷を持つことが多いが、人間の町や村などには属さず「よくわからないけどなんだか金持ちが住んでいるらしい屋敷」といった認識で切り離されている。魅了能力によってカモフラージュされていることも多々あり。 生活に必要なものは鎖、または精神を一部支配下に置いている人間を介して、もしくは職人たちから入手している。

能力

基本的な能力は魅了。相手の意識を混濁させ意思を剥奪し自らの支配下に置く。大なり小なりガヴァネラなら誰しも持っている力。ただし幼少期は芽生えていないことが多い。少年期から思春期にかけて開花する。通常は能力を得た時点で一人前となり、それより後に赤月の儀を行う。

 クローディアは開花するより前に赤月の儀をしちゃった。ので無意識の発動以外では魅了は使えない

能力の開花と同時もしくはそれ以降に芽生える、個々で特性のある多種多様の精神干渉能力もある。

魅了の能力が及ぶ相手は、多少の抵抗性の有無はあれど人間全般。 他者の鎖に対しては、主の精神支配が及んでいない部分。完全に支配を受けている鎖は魅了できない。例えば7割程度支配されている者だと、残り3割を魅了することが可能。ただし主に発覚すると当然嫌な顔をされる。 相手がガヴァネラの場合、能力の上下関係によって効果があったり無かったりする。

禁忌

同族殺し
最大の禁忌。これを破った場合、全ての月主に通達され厳重に処罰される。 ただし自らの手を下さなかった場合特に問題にはならない。
ミストさんは刺客をさしむけた
ガヴァネラの秘密(弱点など)を多種族に漏らす
周囲への影が大きい場合は処罰の対象となる。発覚しなければ放置されることが多い。 自らの身も危険にさらされることになるので常識あれば多分やらない。
でもミストさんはやった
他者の鎖に許可なく手を出す
鎖はその主であるガヴァネラの所有物。勝手に手を出してはいけない。 被害にあったガヴァネラは月主に陳情することで相手を断罪できる。 加害ガヴァネラはなんらかの処罰が下される。
禁術の使用
一般にはほとんど知られていない術。他ガヴァネラの力を我が物とする。 発覚すれば処罰される。
でもエディアルドはミストさんにやった

その他

ミドルネーム
ガヴァネラ内では特に意味は無いが、人間社会において自らの名を名乗る時ミドルネームに「G」をつけるのが一般的。 これは自分がガヴァネラであることを暗に誇示するためという説が有力。

関連キャラ

※ミドルネームは省略

クローディア=リドルエスタ
女。外見14歳。唐突に外界に放り出されたため世間に関しても自分の種族に関しても無知なことが多い。
エディアルド=リドルエスタ
男。故人。「麗月の君」と呼ばれる月主の一人だった。クローディアの父。
カルティエ=リドルエスタ
女。故人。クローディアの母。有力な佳月で時期月主とも言われていたがあっさりその座を蹴った。
ルドヴィク=ゴディオダール
男。「魅月の君」と呼ばれる月主。クローディアの祖父、カルティエの父。
ミストロイノ=リドルエスタ(@壱樹ヒミヤさん)
男。「霧月の君」と呼ばれる月主。エディアルドのイトコで犬猿の仲。変わったお方。
ポメラータ(@壱樹ヒミヤさん)
女。びぢん。ソロに近づいて何かをたくらんでいるらしい。
レベッカ=レイドルフ
女。外見19歳。カルティエの縁者。
ヴィンセント=レイドルフ
男。外見19歳。レベッカの弟。魅了の一種で他者の動きを封じる能力を持つ。
ソロ(@壱樹ヒミヤさん)
男。外見22歳。クローディアの鎖。完全に自我を保っている。
ゆずり(@壱樹ヒミヤさん)
女。ミストロイノの鎖。完全に自我を保っている。
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