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生まれた時から多分足は普通より弱かった。 生まれとかそーいう経緯は全然不明なのですが、おそらくイズルビとか央蓮大陸あたりから流れてきたのではと。 覚えてる記憶で一番古いものは、親と思われる人物に抱っこされてあちこち移動してたとかそんな感じ。 幼い頃の方が今よりもずっと千里眼の力は強くて、幼いからそれがどういう意味を持つかも知らずに見たままに口に出してて、それゆえに一つ所に長くとどまっていられなかったのではと。 親がどんな人なのかとかは全く記憶にありません。 ただ、いつも何かに怯えて逃げるように隠れるように生活してた…みたいな。 そうこうするうちに親も行き倒れてしまいます。 そして偶然拾われたのが以前に所属してた(悪っぽい)組織の関連トカ。
はっきり覚えてる記憶は組織時代の頃から。 そこでは全くと言っていいほど自由はありませんでした。 言いつけられる通りに情報を盗み視る毎日。 逆らったりするとぶたれます。 嘘の情報を言ったりもしたけど、すぐにばれてさらにキツク怒られる。 だもんでいつしか、それがどんなに汚い仕事でも言われるままに視てきました。 (嘘は言わなかったけど隠すことはありましたが)
とは言っても希に見る珍しい力。 逆らう事さえしなければ、大層大事に扱われました。 キレイな服着せられて、キレイな部屋でお人形のように。 無論部屋からは決して出ることはできませんでしたが。 だから元々弱かった足もどんどん悪くなっていきました。
こんな状態にも関わらず、精神的に最悪の状態にまでならなかったのは皮肉にも千里眼の力のおかげでした。 周囲の人間は大嫌いだったけど、外の世界にいる人たちはあんな連中みたいなのばっかしでもなく。それを知ってたので。 人間と関わるのは凄く苦手なんだけど、人間が嫌いってワケじゃないのですね。
マナの千里眼の力は、大抵のものを視ることができます。 媒介となるもの(視ようと思う対象に関連のある物とか)があるとすんなり楽に。 それがなくても時間と精神力さえかければなんとか。(この場合後で大層疲労しますが) 視れるものは、今現在起こっている事。もしくは過去の事象。 未来のことは自分の意志では視ることはできません。
人の心を読むとかそんなことはできませんが、ただ感受性が人よりもとても強いためにある程度の思念を感じることができます。 だから人の多い場所なんかは苦手です。気分が悪くなるらしい。 それは旦那様に連れられて、外の世界に出てから初めて気づいたことだったりします。
マナの足。 全然歩けないってことはないのですね。遅いですが。 一生懸命頑張って、普通に人が歩く速さの3分の2ぐらい。 走ることはできません。無理して走ろうものならその後数日は立ち上がることもできないくらい。 リハビリも兼ねて、今は毎日ちょっとずつでも歩くようにこころがけてます。 近くの商店街に夕飯の材料を買いに行ったりとか(かなりノンビリペースですが/笑) 人と一緒に行動する時はどうしても足手まといになるので、旦那様に抱っこしてもらって移動。ウフv
花栄さんと一緒に暮らし始めて最初の頃は、まだマナの中に恋愛感情はありませんでした。 無論大好きで一番大切な、運命の人…という認識はあったのですが。 彼女が自分の恋心に気付いたのは、花栄さんと出会って数ヵ月後、前組織に攫われた時です。 もう二度と逢えないかもしれない。そう思って、マナは今までに無い絶望を感じました。 彼にもう逢えないのならいっそこのまま死んでしまった方がいい、そう思って、与えられた食事にも一切手をつけませんでした。 花栄さんが助けにきてくれた時は、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。 最初に出会ったときも嬉しかったけど、それとは比べ物にならないくらい。 例えわずかでも彼が自分を必要としてくれている事が分かったから。 しばらく花栄さんにしがみついて泣き続けます。 その後数日間、ずっとくっついてまわってたトカ。
自分の気持ちは理解したものの、果たして花栄さんはどう思ってくれてるのか、そのことはさっぱり彼女には判りませんでした。 千里眼の力をもってしても心までは視ることはできません。例えそれが可能だったとしても、きっとその力を使う事は無いと。 実際マナは、旦那様のことに関しては千里眼の力を一切使おうとはしません。怖いので。なんとなく。 嫌われてはいないだろうと。多分、ちょっと自惚れてもいいのかなーとそんな事は感じてはいましたが、はっきりとした確信は持てず。 何しろ自分はまだまだ子供でチミコイし、彼とつりあいも全然とれない。 実際に花栄さんにプロポォズされるまでは、本当にずーっと判りませんでした。
ところで花栄さんは女の人にも人気があると思います。ジイチャンバアチャンだけでなく、妙齢の娘さんたちにも。イッパイ。 例え無愛想で意地悪で口悪くて説教臭くて遠慮も何もないとしても。惚れちゃう人は少なからず居るだろうと思います。ゼッタイ。 花栄さん本人は気付いてないのかもしれないけど。 そして、医院に来る女の人の中にも、彼狙いの人が何人かいた事をマナは知っています。 彼女はこう言うことに関してはとても勘が鋭いのです。自分の事はひたすら鈍いのだけれど。 そしてその彼女たちがいっつも花栄さんの傍にくっついている自分の事をてんで気にしていないことが凄く凄く悔しかった。 自分と彼が不釣合いだということを思い知らされて。 ちょっと意地悪したりしたかも。包帯とかをギューって強くしばるとか。(ショボイ) そして、いつか綺麗で花栄さんにお似合いの女の人が現れて、彼を連れて行ってしまうのではないかとか、そんな不安が付き纏ってとても苦しかった。 コッソリ一人思い悩んでいたりしました。
ちなみに今はとても幸せ。 相変わらず旦那様が何を考えているかはさっぱり判らないのですが。 死ぬまで一生、彼の一番近くに居られる事を約束したので。 自分が彼に何をしてあげられるのか、ずっとずっと考えています。 その答えはまだ判らないけれど、一緒に居ると他の時よりも少しだけ、旦那様も楽しそうな顔をしてくれるので。 そんな時、このひとの傍に居られて幸せだなあって、心底嬉しくなるのです。
余談。 マナは自分の未来予知の力が凄く嫌いで怖くて堪らないです。その最たる原因はまだほんの幼い頃に視たとある未来の事にあるのですが。 全然知らない人や、場所の事ならまだいい。実際にその場面に遭遇する事も無いだろうし。 怖いのは、知っている人やさらには自分自身の未来を見たりする事。 だけどまあ全てが全て悪いことばかりでもないです。 ある時視た、旦那様が自分を組織から連れ出してくれる未来。 それがあったから、組織時代も希望を失わず生きてゆけたのだと。
人とのコミュニケーションは苦手ですが、中でも会話は特に苦手。 その原因は組織時代にあります。 そこでは彼女はほとんど会話らしいものはしてませんでした。 言葉のやりとりはほぼ一方的なもの。 一方的に叱られるとか、一方的に「視えた事柄」を告げるとか。
彼女の力は千里眼と称しているけど実際には声も聞こえます。 よって外の人たちの会話もそれこそ何千何万と耳にしてきた。 だからボキャブラリーは豊富。 頭の中では結構イロイロ喋ってるタイプなのです(笑) 会話をするということに慣れていない為、自分の発した言葉にどんな反応が返ってくるかがとても怖い。 頭では分かっていても実体験を伴わないため、そのことに非常に怯えているのです。
そして彼女の中では「言霊」というものが他の人より非常に大きなウェイトを占めています。 元々占い師的なことをしていたので(今もしてるけど)、彼女の告げる言葉は相手にずっしりとした意味を伴って届く…という事が多かったのです。 だから、なるたけ彼女は「個」を表す単語は口にしないようにしてます。告げる言葉は意味を持ってしまうから。 そんなに親しくない人に対しては決して名前で呼んだりしません。 それなりに親しい人には少しくらいは呼んだりするだろうけど、それでも「あなた」とか「あのひと」とか代名詞がほとんど。 ただし旦那様に関しては別。 彼の事は名前でしか呼びません。 遠くに居ようが近くに居ようが、呼ぶと安心できるし、ずっと傍に居て欲しいと願っているので。 しつこいくらいに名前でしか呼びません(笑)
話ちょっとずれるけど、マナの眼にはちょっとコダワリがあります。 黒目がちで睫毛濃くて長くてそして三重。眼力スゴイです。ウチキャラの中でもピカイチ(笑) 無表情でじーっと見られるとチョット怖いかも( ´ー`)┌
マナの未来予知の映像は大体夜中に来ます。 頻度は月に4~5回くらい。うち、怖いのは大体半分くらい。 夢を見るような感じで、でも夢とは違うことは自分ではっきり判ります。 だから目覚めた後はひとりで震えてしくしく泣いてること多し。 (最近では旦那様が来てくれるのでその後も安心して眠れるようですが) そんな訳でマナは夜が嫌いです。 その反動かお昼寝は好き。夜ぐっすり眠れないってのもありますが、昼だと未来のことを視ることも無いので安心して眠れるのです。 割とどこでも寝ます。 ソファの上で気が付いたら寝ちゃってるとか。 あったかい日はぽかぽか陽気の中うたたねするのも好き。 お買い物に出かけてしばらく帰って来ないと思ったら、そこらへんの草むらの中で転がって寝てることもあります(笑)
だけど一番好きなのは旦那様の膝の上。 (ハ* )
前組織に居た頃は結構長い髪でした。腰くらいまでのストレート。 バッキリストレートだったのだけど、それは「巫女らしく」見せるために弄られていたので。 本来は柔らかげな髪です。今のが自然。 短くなったのは花栄さんに攫われて前組織を抜けてる最中。 ドアだかなんだかに髪の毛がひっかかって取れなくなって、で、自ら懐に持ってた小刀でざっくり切りました。特に躊躇いも無く。 当然髪は不揃いに。 教団に連れられた後、ウルズ(@セシルさん)に、髪を揃えてもらいます。 鏡に映ったのは、短くきれいに、可愛らしく整えられた自分の髪。 それを目にしたとき思わずぽろぽろとなみだがこぼれてしまいます。 髪は女の命。 あれだけ長かった髪を切らなければならなかったから……そう、周りの人は思って同情してくれました。 だけど本当はそんなことで涙が出てきたんじゃない。 やっと自由になれた。 そのことがようやく実感できたのです。長い髪を切り落とした自分を見た時に。 前組織でマナは、ほとんど泣いた事がありませんでした。 ここに来てようやく子供らしさが出せたというか。 嬉しいんだか哀しいんだかなんだかよく分からない感情のまま、しばらくふえーって泣き続けてました。 後にも先にも人前でこんなにも泣いたのは、このときだけです。 (旦那様の前は別)