ユウ メモ

ひととなり

ユウはわりかし内にイロイロ秘めちゃう子。 思っていることがあっても口に出す事は滅多にありません。 それは幼馴染みたちの前でも同じ。 彼らと一緒にいると嬉しくなってハメを外してはしゃいだりはしますが、それでも自分の心の内を素直に全部話すってことは無いです。ゴメンナサイ。 彼らと居る時が一番居心地がいいのは本当。 だけどどこか淋しいっていうのも本当。

ユウは小さい頃体が丈夫ではありませんでした。 施設でも一人でベッドにいることが多かった。 だから尚更、仲良しグループの子たちが来て騒いだりしてくれるのが嬉しかったのだけど。 彼らが帰ったあとの一人の部屋は、より一層静かで淋しくて。 でもそんな事を言うと、みんな心配しちゃうので。大好きな子たちに心配かけたくなくて、だから一生懸命平気なフリして笑ってました。 そしてそれが板についてしまった。 どんな時でも笑って「平気だよー」て言っちゃえる。 一緒にいると楽しいけど、なんとなく淋しい。 きっとそれは、無意識のうちに自分で壁を作っちゃってるので。壊す方法を知らない。

施設を出て家族にも恵まれたけど、そこでもやっぱりなんとなく淋しかった。 養父母は優しくてすごくいい人たちだけど。 自分の生まれとかその辺の経緯とか、それを聞いてしまった後は「そういうことがあったから、自分を引き取ってくれたんだ」って思ってしまって、それがなんだか淋しかったのです。 実の兄(半分しか血は繋がってないけど)には嫌われてるし。ていうか憎まれてると言ってもいい。ほとんど逢ったことすらない人に。

学園の教室にいる時はどうなんだろうな。 幼馴染み以上の友達は居なくってもいいとか思ってるので、やっぱり一線引いちゃってるのカモ。

過去現在未来

過去

施設時代、ユウには人外の友達がいました。 ベッドに一人でいることが多かった彼女は寂しいという感情が人一倍大きく、それはヒトならざるモノたちを自然呼び寄せる結果となったのでした。 けれどしばしの間共に居てくれたけれども、それらは力も存在力も希薄ですぐに消えてしまいます。 そして後に残るのはより強くなってしまった寂しさ。

学園に入る時、ユウは迷わず召喚科を選びました。 かつて彼女の元に現れた異形の友達、彼らをずっと繋ぎとめていられるようになるのかもと、そういう理由からでした。

現在

ユウには善悪の境界というものが非常に曖昧です。 知識として理解してはいるものの、自分がどちらに転んだとしてもほとんど興味が無い。

勉学に関しては、興味の無いものには一切無頓着です。 多くの科目は落第スレスレ。 ただし興味のあるもの―――例えば召喚系の科目などは、それなりに良い成績を修めています。 図書館にあるソレ系の書物も片っ端から読み漁っている模様。

幼馴染みたちと共に居ても、何故か彼女の寂しさは消えることはありません。 大好きで大切な人たちだからこそ、寂しいだなんて口が裂けても言えないけれども。 そして仲の良さげなクラスメイトたちを見てる時もまた同様に。

ユウは笑っていることが多いです。 無論本当に楽しくて笑うこともたくさんありますが、作り笑いも全く同じようにできてしまう。 その分人と接していない時はほぼ無表情になってしまいます。

未来

もう少し先になると、彼女は笑うことも少なくなります。 召喚魔法も随分上手くなっていったけれど、ソレで得られるものは、彼女が欲しかったものとは違っていました。 笑っているのにもだんだん疲れてきた。

そんな時異母兄と会います。 話には聞いていたけれど実際に顔を合わせるのはこれが本当に初めてで。 嫌われているってことは知ってはいたけれど、面と向かって激しい憎悪をぶつけられ、彼女は打ちのめされてしまいます。 学園に戻ってからも、しばらく自室から出ることができません。 友人達が心配してくれても、それに罪悪感を感じながらも身体は動くことを拒否します。 以前はよく体を壊して寝込んでいたけれど。 この時は身体はなんともなく、むしろ心の方が重症。

そんな時、ユウの前に一人の魔性の者が現れます。 彼女にはどうやらそういった類のモノを引き寄せる力があるようで。 現れたソレがどういうものか、彼女にも無論判っていたので、最初は相手にしません。 だけどその魔性は何度も何度も彼女のもとにやってきます。

そしてある時その男は、ある言葉を口にします。 それはユウが生まれてこのかた一度も言われたことの無かった、一番欲しくてたまらなかった言葉。 彼には一目見ただけで判るほど強い力を持っており、だからこそ、その約束がそう簡単に破られることは無いのだという事を、彼女は識っていました。 その言葉に乗ってしまうことがどれだけ危険かということも勿論理解していました。 彼がおそらく面白半分にそう言ったのだろうってことも、気付いていました。

ユウは魔性の男の甘言を受け入れます。

純粋すぎた彼女の魂は、この上なく甘美で極上の味がしたとか。

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