攻撃的で自尊心が高く、高慢で傍若無人で独善的。…に見えるように振舞っている。実際は内向的で悲観的で臆病。情緒不安定で懐疑心が非常に強い。根は真面目。
アード地方のどこかの村に、双子の孤児が居た。天心爛漫な姉と内気な妹。性格は正反対だったが二人は仲がよく、いつも一緒だった。 15になる頃二人を引き取りたいという申し出があり、細々と暮らしていた二人は安泰な暮らし求めてその人物についてゆく。 だがそんな二人を待っていたのは幸せな暮らしなどではなく、恐怖の悪魔実験だった。 「悪魔と融合した者の不老の血」、それが彼らの目的であり、その条件を満たす身寄りの無い双子が実験台にされたのである。 実験は成功し、哀れな双子の姉妹はわけもわからぬまま半悪魔と化してしまった。 彼女たちの中に生まれた「不老の血」を奪おうと彼らは襲い掛かるが、二人は隙をついて辛くも逃走に成功する。 混乱のうちに密航し、二人はアルビオン共和国に逃げ落ちた。そんな中彼女らは自分たちの身に起きた変化を知る。 二人の内に融合した悪魔の本能は、彼女たちに知りたくも無い現実をつきつけたのだった。 二人の体はもう人のそれではない。肉体は成長を止め、その血には悪魔の力――彼女たちの悲劇の原因となった、他者を不老とする力を宿す。 そして生き延びるためには、ある種の悪魔を吸収し続けなくてはならない。 そんな絶望的な状況に追い討ちをかけるかのように、彼女らに新たな感覚が襲い掛かる。 飢えにも似た感覚のそれにまるで導かれるかのように、二人はとある美術館へと入り込んだ。 ふらふらとたどり着いた二人の先にあったのはひとつの美術品。それは二人にはまるで『ご馳走』のように見えた。 二人と融合したのは美に執着する悪魔であり、そんな二人が生きるために必要なのは同種の、美術品などあらゆる『美しいもの』に取り憑く悪魔だったのである。 だがここで二人の意見が分かれる。姉はあくまでも社会のルールを重んじる考えを示したが、人に裏切られ酷い仕打ちを受けたことにより誰も信じられなくなっていたフランチェシカは、そんな姉の考えをどうしても理解することができなかった。 力ずくで奪おうとするフランチェシカとそれを阻止する姉。そうしているうちに警備員に見つかり、二人は離れ離れとなる。 フランチェシカはどうにか逃げ延びたが、姉の行方はわからず美術品も手に入らず仕舞い。彼女はさらなる絶望へと突き落とされた。 元々機敏でない身体能力は、悪魔と融合しても変わらぬまま。そんな彼女がただ一人美術品を手に入れようとするのはあまりにも無謀だった。 新しいターゲットを狙うも、彼女はあっけなく捕らえられる。当局へ引き渡されるかと思いきやなぜか彼女は監禁されてしまう。 彼女が忍び込んだ先は美術品収集家であり、また裏では人身売買も手がけている輩だったのだ。 監禁された部屋には一人の先客が居た。同じように捕らえられた者だったが、その人物は既に脱出の計画を目論んでおり、フランチェシカもそれに便乗する。 そっと抜け出すとばかり思っていたが、その脱出行は矢鱈と派手に行われた。 悪人だから気兼ねする必要もないと言わんばかりに屋敷を破壊しまくる囚われ仲間。その混乱に乗じてフランチェシカは目的の美術品を手に入れることができた。 無事脱出した二人は、その後お互い宛も無いことから暫く行動を共にする。 強かな相棒からフランチェシカは一人で生き抜くための術を叩き込まれた。主に、他人を上手く利用して生きる術を。 自分の手は汚さず他人を利用し、悪魔の憑いた美術品を盗み出す。そんな怪盗業は次第に規模を増し、いつしか『怪盗≪闇揚羽≫』と呼ばれるようになった。 組織が大きくなり始めた頃に相棒は組織から身を引く。一人になったフランチェシカは、かつての内気だった少女が嘘のように強かに変貌を遂げたが、人を信じることに対する拒絶感は拭い切れないまま。 彼らの組織に対抗するかのごとく現れた、同様に悪魔憑きの品を回収する『結社≪蜘蛛の巣≫』。その組織の中心が離れ離れになった姉だということ、また彼女が自分を探しているということも程なくして知るが、姉との間に生まれた亀裂や自分が変貌してしまったことの後ろ暗さから、フランチェシカはいまだ身を隠し続けている。