素直でおっとり。どちらかといえば鈍くてどんくさい。反面手先は器用で、周囲にはほとんど知られていないが芸術的センスは高い。若干頭が弱く、その言動にはやや幼さが目立つ。他人に干渉されるのが苦手。
天涯孤独。赤ん坊の頃に修道院の前に捨てられていた。そのまま修道院で時を過ごし、自然シスターとなるべく育てられる。 成長に従って他の子供たちよりも知能の遅れが出始め、次第に彼女は持て余されるようになった。孤立化することも多かったが、当の本人は一人で居ることの方が楽だったためあまり気に病むことも無く、ただ淡々と日々を過ごしていた。 そんな風に無味乾燥な生涯が続くものと周囲も本人も思っていたが、ある時一人の少年に出会うことによって変化が訪れる。彼女は自分のテリトリーが他人に侵されることが何より苦手だったが、不思議とその少年に対しては苦痛を感じなかった。やがて二人は共に過ごすことが多くなる。 しかしある時教会の大人によって少年に会うことが禁じられた。彼女にはその理由はよくわからない。ただ少年にはもう会えないということは理解でき、それだけが彼女の小さな胸を苦しめた。だから、少年が共に行こうと手を差し伸べてくれた時、迷う気持ちは何処にも無かった。 今は少年と二人きり、あても無い旅を続けている。無知で世間知らずな彼女だったが、彼が居れば何も怖いことは無い。